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第二回 大田黒さん(2001年2月掲載)
大阪大学文学部人文学科演劇学専修


◆演劇学って何?

 「何勉強してんの?」「演劇学。」「え、演劇やってんの!?」「いや、演じたり はせえへん。」「じゃあ脚本とか書いてんの!?」... これが自己紹介するとほ ぼ間違いなく交わされるいつもの会話(苦笑)。そうではなくて、うちは"芝居を作 る"という事は基本的にはしません。あくまでstudyのみの研究室なんです。こういっ た研究室は日本では3つしかないとの事。
 では一体何をstudyしているのかというと、Performing Arts(表現芸術)なら何で もOK。一般的に想像するような演劇だけでなく、ミュージカル・オペラ・ダンス・ タカラヅカ、能・狂言・歌舞伎・文楽等の古典芸能史&解釈、そして映画の研究だっ てあり。授業で映画を観る場合もありますし、「観劇実習」という授業では実際に劇 場まで足を運んで観劇します(チケット代は半額負担)。
 
 まさに趣味の世界ですね(笑)。ちなみに教授二人の専門は、能とロシア・アヴァ ンギャルド演劇。僕個人としては「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」 という劇作品を中心にして、トム・ストッパードというイギリスの劇作家について卒 論を書くつもりでいます。この人は映画「恋におちたシェイクスピア」の脚本も書い ていたので知っている人も多いかも。語りだすときっと止まらなくなるのでこの辺で やめときましょう(苦笑)。

◆演劇学なのにどうして環境問題?

 これまでも何度か環境活動と演劇学の関連づけに挑戦したものの、やはり無理でし た(苦笑)。すぐに思い浮かぶのは"演劇による環境教育"とかですけど、これだとちょ っと違う。うちはあくまでも、芸術学としての演劇学。演劇が与えた社会的影響など は含まれても、"演劇による教育"というのは範疇外になってしまいます。でも今思う と環境問題と演劇学は、僕にとっては同じスタンスの上にある気がします。  それ は、「文化人になりたい」ということ。とにかく色々なことを知りたい。色々なこと を話せる人になりたい。そうやって人を楽しませたい、豊かにしたい。そういう意味 では演劇学はうってつけ。「芸術」とは本来人を楽しませ豊かにするものですし、芝 居や映画などは一般の人にとっても非常にポピュラーな話題です。
 
 また古典芸能だって伝統ある日本文化ですから、日本人ならある程度知っているべ きでしょう。そんな、一般的な日本人にとって身近な文化を、色々と語ることの出来 る"文化人"になりたいんです。"就職のため"とか"将来の金銭的利益のため"とか、そ んな目的のために大学に通うのは非常に勿体ないことだと思っています。そうではな くて、あくまでも"文化的な生活をしていきたい"から、理系・技術系では全くない文 学部、そして演劇学を選んだわけです。まぁ、選んだ時はそこまで考えてなかったん ですけど(苦笑)。閑話休題。
 

◆文化人でありたい

 そして環境問題だってこれからは、"常識として知っておくべき身近な話題"です。 常識として知っておくべき問題です。逆に言えば、常識人・文化人であろうとすれば、 知らないままでは済まされないものになります。つまり僕にとって演劇学と環境問題 とは、同じ目標の上に立っているものなんです。知っているべき事を当然のように知っ ておきたい。常識人・文化人でありたい。そういう事です。言い換えれば両方とも趣 味みたいなもんですね(笑)。

 環境サークルに入ったきっかけとしては、何となく連れて行かれてそのまま馴染ん でしまった、というのが真相なんですけど(苦笑)、現在の気持ちとしては今言った ような事になります。ところがギャザリングに参加している学生の所属学部を見てみ ると、完全な理系を除くと環境系の学部が非常に多く、次に続くのが社会政策系とい う状態。もっと文系、特に文学部生に興味を持って欲しいんですが、文学部生は趣味 に生きる人なのでなかなか振り向かせるのが難しい(苦笑)。文学部生が一大勢力を 築くような、そんなギャザリングがいつか出来れば嬉しいですね。これを読んでいる 文学部生の人(おそらく極少数)、一緒に頑張っていきましょう。いつの日か、文学 部ギャザリングを実現させるために(笑)
さぁ、

「立ち上がれ文学部生!
  文化人たれ文学部生!」

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